町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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心雑音 ②
2011年03月29日 (火) | 編集 |
本日の計画停電は中止されました。
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さて、前回につづいて心雑音についてです。

前回、心雑音の「位置」「音質」「音量」「発生するタイミング」を聞き分けるといいましたが・・・

心臓の構造

まず「位置」について。
聴診器をあてて心雑音を聞き取るときに、血管の位置や、弁の位置関係をイメージしながら聴診することで、ある程度までは心雑音の発生している位置を推測することができます。




次に、「音質」。
心雑音は、「駆出性の雑音」と「逆流性の雑音」の二つの音質に分けられます。

雑音 音質
「駆出性の雑音」
心奇形などで、心臓内の血液の流れる通路が狭くなったりすることで発生します。
狭くなった通路を無理やり血液が流れるときに発生する音です。


「逆流性の雑音」
本来、心臓内の血液は多数の弁の働きによって一方向にしか流れないようにできています。
ところが、これらの弁の閉鎖に不具合が生じると、血液が弁の隙間を通って逆流してしまいます。
これが、「逆流性の雑音」です。




次に、「音量」。
心雑音は、音の大きさによって6段階に分類されます。
数字が大きい程、雑音の音量が大きいということになります。
雑音は音が大きいほど悪いような感じますが、そうとも限りません。
音は派手だけど、症状は軽いというケースもあります。
もちろん、音が大きければ大きいほど、状態が悪いケースもあります。



最後に、「雑音の発生するタイミング」。
心臓は、収縮と拡張を繰り返すことで、血液を送り出すポンプとして働きます。
心臓が収縮して血液を押し出すタイミングで雑音が発生するのか?
それとも、心臓が拡張して血液を取り込むタイミングで雑音が発生するのか?
これを聞き分けることも重要です。



実際には、小型犬やネコちゃん心臓なんかは、大粒のイチゴくらいの大きさしかないので、正確に雑音の位置などを把握するのが難しいこともありますが、この段階である程度のイメージを持っておくと、その後の超音波検査などがスムーズにおこなうことができます。

雑音から、「このあたりに異常があるかな~??」と思えば、そこを重点的にチェックすることができます。

かといって、あんまり先入観を持ちすぎても、他の部分の見落としにつながるので注意が必要です。


次回は、実際の症例の超音波画像をいくつかご紹介いたしますね。