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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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本日のわんにゃんドック
2009年02月21日 (土) | 編集 |
2009/02/21

おかげさまで「わんにゃんドック」好評です。

昨日、今日と二日続けて「わんにゃんドック」が入りました。

本日の「わんにゃんドック」はヨーキーのなぎさちゃん。

なぎさちゃん

六歳になる子です。
近々、歯石クリーニングを予定しているので、その麻酔前の検査も兼ねての「わんにゃんドック」となりました。

麻酔前の検査としてならわんにゃんドックBで十分なのですが、せっかくの機会だからということで、腹部の超音波検査も含めた「わんにゃんドックC」を受けていただけることになりました。

心電図 身体検査・血液検査・糞尿検査が終わって心電図です。 

レントゲン レントゲンは胸部2方向・腹部2方向の計4枚撮影。

エコー わんにゃんドックCでは腹部内臓器のエコーもおこないます。

報告書 結果は報告書としてまとめてお渡ししています。

特に大きな異常はありませんでしたが、エコーで「胆のう」(胆汁という消化液をためる袋)に「胆泥」(消化液である胆汁がドロドロに固まった状態)が認められました。

胆泥
黄色で囲ったところが「胆のう」。
「胆のう」内の白く濁ったところが「胆泥」です。本来は、「胆のう」内には「胆汁」が充満しており、「胆汁」はエコーでは真黒に映ります。
このエコーでも、白く濁った「胆泥」と黒い「胆汁」が混ざり合っているのがわかると思います。

この「胆泥」は、中?高齢犬で見られることが多く、大抵の子が特に症状もなく、今回のようにエコーをおこなった際にたまたま見つかることがほとんどです。

この「胆泥」を治療するかどうかは意見の分かれるところです。
症状が特にないなら様子を見てもいいのでは? という考えもありますが、この「胆泥」が悪化して、ある日突然「胆のう」の排泄管を詰まらせてしまい、「胆のう」の破裂を引き起こす危険性も考えられます。

私としては、将来何か起きてから治療するよりは、せっかく見つけたんだから、今のうちから治療・予防策をとるべきだろうと考えていますので、そのようにご提案いたしました。

飼主様も早めの対策を望まれたので、利胆剤(胆泥をサラサラにする作用がある)を投与しつつ経過観察となりました。

その他のわんにゃんドックの様子はこちら