町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
見えてはいけないもの・・・正解
2011年01月24日 (月) | 編集 |
前回、「2枚のレントゲン写真の違いがわかるでしょうか?」という問題をだしましたが・・・

20110122 (2)
正常なレントゲン画像



巨大食道
黄色▽で示した部分が異常な部分です。




正常なレントゲンには写っていない、白い帯が心臓の上に写っています。

これは食道です。

正常な食道は、レントゲンでハッキリと観察されることはありません。
食道に異常が発生すると、食道の内部に食べ物や異物が貯留し、食道が拡張します。
そうなると、レントゲンで拡張した食道が観察されるようになります。

これが、「見えてはいけないもの」です。

レントゲンで、食道が観察された場合には、食道に異常を起こす病気をリストアップし、それらについて追加検査をおこなう必要があります。

もうひとつ、正常なレントゲンと、食道拡張をおこしたレントゲンに違いがあります。

それは、気管の位置です。

正常な気管は、背骨に近いあたりから、心臓に向かって斜め下に向かって位置しています。

これが、食道拡張を起こした症例のレントゲンでは、拡張した食道に気管が押し下げられて、背骨からずいぶん離れた位置を走行しているのがわかります。

レントゲンを観察する際には、このように、「正常なものが、正常な位置にあるか?」「見えてはいけないものが、見えてしまっていないか?」と、いくつかのチェックポイントを押さえながら観察していくのです。

さて、上記の食道に異常を起こした症例ですが・・・

「巨大食道」という状態です。

それについては、また後日・・・