町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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急性膵炎
2010年12月13日 (月) | 編集 |
突然の嘔吐と下痢を主訴に来院したワンちゃんの超音波画像です。

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中央の楕円形部分が胃(stomach)で、その右側の黒っぽく映ってる部分が炎症を起こした膵臓(pancreas)です。

膵臓は、胃の後部から十二指腸に寄り添うように位置する臓器で、十二指腸と膵管でつながっています。

消化液を分泌して消化吸収を助けるとともに、インスリンを分泌して血糖値をコントロールする働きを持っています。

正常な膵臓は、超音波では観察されないことがほとんどです。
正常な状態では、周辺の脂肪と見分けがつきにくいのです。

ですが、今回のように炎症を起こしていると、膵臓が腫れてくるので超音波で見分けやすくなります。

超音波画像で膵臓がはっきりと見えるということは、何らかの異常があるということなのです。

膵炎は中高齢のワンちゃんに多く見られ、突然の激しい嘔吐・腹痛がみられます。

今回のワンちゃんも、二日ほど前までは普通にしていたのに、急にひどく吐き始め、元気食欲がまったくなくなってしまったということで来院されました。

膵炎が重症化すると、膵臓内の消化酵素が血液を介して全身に影響を及ぼし、全身性炎症反応(SIRS)や播種性血管内凝固(DIC)といった致命的な全身性障害を引き起こすことがあります。

今回の症例は、幸い治療に対する反応が良く、数日で容体は落ち着きました。
重度の症例では2?3週間もの入院が必要になることもあるのです。