町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
尿道結石 ②
2010年09月23日 (木) | 編集 |
さて、尿道結石のワンちゃんの続きです。

尿道内に詰まってしまった尿石を膀胱に押し戻さなければなりません。

尿道結石

尿道にカテーテル(管)を通しながら、生理食塩水を勢いよく流し込んで水流で尿石を押し戻します。

膀胱結石

無事に尿石を膀胱内に押し戻すことができました

通常、尿石の手術をする際には、超音波だけでなく、レントゲン撮影をおこなって尿石の正確な数や位置を確認します。
超音波はリアルタイムで石の状況を確認するには良いのですが、正確な数の把握や位置の確認はレントゲンのほうが勝っています。

尿石過去の症例。このようにごく小さな尿石もハッキリと確認できます。

そこでレントゲン撮影をおこなったのですが・・・ここで大問題発生

尿石レントゲン

レントゲンに尿石が写らないのです
尿石はその主成分によっていくつか種類がわかれるのですが、種類によってはレントゲンに写らない場合があるのです。

どうやら、今回の症例の尿石はレントゲンに写りにくいタイプのようです。

これは困ったことになりました

レントゲンに尿石が写らないということは、まず尿石の正確な数がわからないため、手術時に石を何個とれば終わりなのかがわかりません。
そして、手術後に取り残しがないか確認したくても、確認ができません。
膀胱内の尿石は手術中に指で確認ができますが、尿道内に小さな石が残ってしまったのは確認のしようがないのです

しかたありません・・・
可能な限り尿道をカテーテルで洗浄し、取り残しの可能性をできる限り低くするしかありません
で、術後に超音波で可能な範囲で確認するしかなさそうです。

飼い主様に、取り残しの危険性をご説明したうえで手術をおこなうこととなりました・・・

つづく