町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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股関節形成不全
2010年08月24日 (火) | 編集 |
「股関節形成不全」をご存知でしょうか?

大型犬の飼い主様なら、一度は耳にしたことがおありなのではないでしょうか?

ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーといった大型犬に多い疾患で「股関節異形成」ともいいます。

遺伝のかかわる疾患で、生まれつき股関節の構造に「緩み」が生じます。

関節に「緩み」があると、関節に異常な負荷がかかってしまいます。
関節への負荷が生涯にわたって続くために、関節軟骨が徐々にダメージを負って関節炎が進行していきます。
この関節炎の進行のことを「変形性関節症」と言います。

つまり、「股関節異形成(関節の緩み)」があることで「変形性関節症(関節のガタつきによる関節炎)」が進行し、それによって痛みがでるのです。

股関節形成不全

写真はまだ2歳と若いバーニーズマウンテンドッグの男の子です。

「どこが痛いのかはっきりしないけど、座ったり立ち上がったりするときに痛がる」
ということで来院された症例です。

左の股関節(写真では右側)に関節の緩みがあり、骨の変形もわずかに始まっています。

股関節形成不全 2

右股関節に比べると矢印で示した関節の隙間が広がっているのがお分かりいただけますでしょうか?
丸で囲んだ部分は、骨の表面がすこしくぼんでしまっています。
拡大した写真のあとに、もう一度一枚目の写真をみていただくと、左右の股関節の違いがわかりやすいと思います。

このワンちゃんはまだ2歳という若い年齢なので関節の変化も軽度ですが、このまま進行すると股関節がガタガタになってしまい、脱臼してしまうくらいひどくなることもあります。

この病気は生まれつきの関節の異常ですから治ることはありません。
特殊な外科手術があるにはありますが、基本的には体重管理や運動管理、サプリメントの投与などで進行を和らげながら付き合っていく必要があります。

重要なのは関節の変形が重度になる前に診断を下し、対策をおこなうことです。