町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
術前検査の重要性 ?
2010年07月30日 (金) | 編集 |
先日、去勢手術のために術前検査をおこなったワンちゃんの心電図です。

心電図正常・異常

左が正常なワンちゃんの心電図。右が問題のワンちゃんの心電図です。

正常な心電図は、P・Q・R・S・Tの5つの波形からなります。
QとSはR波の前後に出る小さな下向きの波形で、ハッキリと見えない場合もあります。
T波は下向・上向きどちらも正常といわれています。

異常な心電図を見ていただくと、QRSの波形が出るはずの部分に異常な波形が出ています。

このワンちゃんはまだ生後一年にならない男の子で、特に元気や食欲に異常はなく、聴診器で心音を聞いても異常はありませんでした。
同時に撮影した胸のレントゲンでも心臓に異常は認められませんでしたが、全身麻酔をかけて手術をするには不安が残ります。

生後一年にならないワンちゃんの場合、先天的に心臓に異常があっても、それがまだ症状やレントゲンでの異常所見が現れていないだけで、今後の成長とともに症状・異常がはっきりしてくる場合もあり得ます。

飼い主様に状況をご説明し、日を改めて再度の心電図計測と心臓超音波検査での精密検査をすすめることとなりました。

つづく・・・