町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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社会化期
2010年07月26日 (月) | 編集 |
無料相談セミナー「どうぶつを飼う前に」開催いたしました

やはり、夏休みに入って最初の日曜日ということもあり、お一人様のみの参加と少し寂しかったですが、そのぶんゆっくりとお話ができました。

その方は、すでにワンちゃんを飼い始めて2週間という方だったのですが、ペットショップで生後5か月のポメラニアンの女の子を購入されたとのことでした。

ペットショップの子犬は大体が生後2?3カ月で販売されるのですが、縁がなければ生後5?6か月までペットショップに残ることもあります。

この時に問題になるのが「社会化期」です。

「社会化期」というのは、子犬が他の動物や人間とうまく付き合うための社会のマナーを学ぶ、発育上の重要な時期のことです。

生後2?5カ月くらいの間が「社会化期」とされており、この時期にたくさんの動物や人とふれあい、様々な経験を積むことで、社会に適応した大人のワンちゃんに成長していくのです。

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逆に、この「社会化期」に十分な経験を積むことができないと、大人になってから過度の人みしりや、外出でのパニック症状など問題が出ることがあります。

ペットショップで生後5?6か月まで過ごした場合、この「社会化期」を上手く過ごせない可能性があるのです。

「社会化期」の重要性を理解していて、ワンちゃんの発育に関心の高いペットショップさんであれば良いのですが、そうでなければ「社会化期」の経験不足から問題行動を起こしやすい可能性があります。

セミナーにご参加いただいた方のお話によると、その方のワンちゃんも人見知りをする傾向にあり、環境の変化にも敏感で、外に散歩に出るのを怖がってしまうとのことでした。

「社会化期」の経験不足はペットショップで売れ残ってしまったワンちゃんだけの問題ではありません。

生後2?3カ月でお家に引き取られたワンちゃんでも、飼い主様が一人暮らしだったり、お仕事が忙しかったりで、「社会化期」の時期に十分に他のワンちゃんとの触れ合いや、見知らぬ人との出会いなどの経験を積ませることができなければ、「社会化」不足からの問題行動が起きることがあります。

ワンちゃんは人間同様に社会生活を営む動物です。
人間だって子供のうちから様々な経験を積んで社会に適応していくのです。

想像してみてください。
小学校に入るまで、両親が共働きで日中は一人で留守番。同じ年頃の子どもと遊ぶ経験もなく、両親以外の大人と接する機会もなかったような子が、いきなり小学校に通って適応できるでしょうか?

一人暮らしの方が一目ぼれでワンちゃんを衝動買いしたものの、日中は仕事があるので一人で留守番、かまってあげるのは夜の数時間だけ。
外に出るのはたまの休日だけ・・・
そのあげくに、「この子、人見知りがすごくてドックランに連れて行っても他のワンちゃんと上手く遊べないんです・・・」なんてことになるのです。

ワンちゃんもネコちゃんも、人間同様「心」を持った生き物なのです。
だからこそ、人のパートナーとして長く愛されてきたのです。

ペットを飼う前に、そして飼い始めた後にも、その「心」のはかなさ、大切さを良く考えていただきたいものです・・・