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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
無菌性結節性脂肪織炎 第2病日~第8病日
2010年07月10日 (土) | 編集 |
さて集中治療を始めたメロディちゃんですが・・・

案の定、皮膚はふさがるどころか、壊死して脱落する範囲が広がっています。
一部、再生が始まっている部分もありますが、全体としては傷が悪化する方向に向かっているようです。

第2病日
第2病日

第3病日
第3病日

でも、これは予想していたことなので別に驚きません。
ガッカリはしますが・・・

こういった壊死した皮膚が修復していくには、まずはじめに「駄目になった部分はすべて取り除く」ことが重要なのです。

治療の初めの数日間をかけて、生き残っている組織と、すでに死んでしまってこれから脱落していく組織を選別していくのです。

そして、一通りダメージの深い組織が脱落しきって初めて、生き残った組織が修復に向かうのです。

第8病日
第8病日

まだ皮膚の脱落はおさまりません。

※傷の周辺がジュクジュクしているのは化膿しているわけではありません。
「浸出液」といって、傷の再生に必要な様々な物質を含んでいます。
一昔前は傷口は乾燥させて治すものでしたが、現在はこういった「浸出液」を有効に働かせるために、傷口を乾燥させずに治す方法が取られています。
このあたりの詳しいことはこちらをご覧ください→click

そもそも、今回の皮膚の損傷は単純な怪我ではなく、自己免疫機能の異常による皮膚の壊死です。
そんなに簡単にはおさまらないようです。

本来、無菌性結節性脂肪織炎の治療には免疫細胞の働きを抑えるためにステロイド剤を使用しなければならないのですが、ステロイド剤の副作用で傷の治りが悪くなったり、感染症をおこしやすくなる危険性があります。

かなり広範囲の皮膚欠損であったので、感染症の発生と傷修復の遅れが心配であったため、ステロイドの使用は見合わせていたのですが・・・

どうやらステロイドを使わなければ、どうにもならないようです。
若干の不安はありますが、このままでは改善が望めないのでステロイドの投与を始めます。

この時点では、紆余曲折あったもののメロディちゃんの全身状態もなんとか落ち着いたので(実は一度はあわやという事態に陥ったのですが・・・)、通院に切り替えて治療することになりました。

つづく・・・