町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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無菌性結節性脂肪織炎 第1病日
2010年07月09日 (金) | 編集 |
5月末に入院していた無菌性結節性脂肪織炎のワンちゃんのその後です。

5月29日に「皮膚が腫れて血が出てきた」ということで来院されたのですが・・・

第1病日
第1病日 壊死した皮膚組織がはがれおちてしまいました。

実は当院にいらっしゃる前に、すでに1カ月ほど治療を受けていたそうです。

当院にいらした時点でかなり病状は進行しており、血液検査で肝臓機能の数値なども異常値がみられたため、入院していただいて集中治療を始めました。

皮膚の治療も大切ですが、まずは悪化した全身状態を改善するところから始めなければなりませんでした。

以前にも書きましたが、無菌性結節性脂肪織炎はダックスに多くみられる原因不明の自己免疫異常による皮膚炎です。

本来は外敵から身を守るための免疫細胞が異常をきたし、自分自身の皮下組織を攻撃し、炎症を起こしてしまう疾患です。

ですが、ここまで広範囲に皮膚が欠損する症例は初めてです。
通常は写真で言うと左上に小さめの壊死部分が2か所ほどありますが、このくらいの大きさのものが数ヶ所から10ヶ所程度できるくらいです。(それでも十分大変なことなのですが・・・)

無菌性結節性脂肪織炎の治療は、異常をきたした免疫機能を抑制するお薬を使用するのが基本なのですが、今回のワンちゃんでは、それよりもまず、この大きく欠損した皮膚を何とかしなければなりません。

しかも、単純な怪我とは違い、自らの細胞組織が攻撃を仕掛けた結果、壊死して脱落した状況であり、なおかつ現在進行形でどんどんと広がっている状況です。

「こいつは半年はかかるかも・・・下手したら傷が治らないままになってしまうかも・・・」という状況でした・・・

飼い主様にかなり難しい状況であることをお伝えして、困難な治療を始めることにしたのです・・・

包帯
点滴治療を受けるメロディちゃん。

つづく・・・