町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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狂犬病ワクチンを接種していなくて・・・
2010年07月05日 (月) | 編集 |
先日のことです・・・

「飼い犬が人を咬んでしまった。その人が狂犬病に感染してしまってないか調べたいんだけど・・・? うちの犬は狂犬病ワクチン打ってなくて・・・。でも、狂犬病って日本に無いんですよね?」

というお問い合わせがありました。

飼い犬が人を咬んでしまって、その相手の方が大変お怒りになっているそうです。

どうやらこのワンちゃんは狂犬病ワクチンの接種をここ数年おこなっていないそうで、それで余計に問題になってしまっているようでした。

RV.jpg


狂犬病に感染したかどうかは、発症前に調べることはできないようです。
狂犬病は発症した場合、致死率がほぼ100パーセントという恐ろしい病気です。
ですので、狂犬病に感染した疑いがある場合は、暴露後ワクチン接種といって、発症を予防するためのワクチン接種をおこなう必要があります。

幸い現在の日本国内では狂犬病は存在しない(はず)ですので、日本国内のワンちゃんに咬まれても狂犬病に感染する心配はほとんどありませんが・・・

狂犬病ワクチンの接種は法律で義務付けられています。
狂犬病ワクチンの接種を怠ると20万円以下の罰金の対象になることもあるのです。

飼い犬が他人を傷つけてしまっただけでも問題なのに、そのワンちゃんが狂犬病ワクチン接種をおこなっていないとますます大きなトラブルに発展しがちです。

少なくとも社会のルールで定められたワクチン接種はきちんと済ませておくのが愛犬家の義務であり、責任です。
それに、今回のような事故が起きた時に、必要以上にトラブルにならずに済みますしね・・・

ところで「日本では狂犬病はここ数十年発生していないからワクチンなんか打たなくていいんだ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは我々獣医師としては非常に悲しいことです。

60年程前までは当たり前のように存在していた狂犬病がなぜ現在の日本には無いのか?
(狂犬病清浄国というのは日本・イギリスなど世界ではごく一部の地域だけなのです。)

それは、この数十年にわたる国の機関と獣医師の予防・撲滅の努力があったからなのです。
そして、なんとか国内から撲滅した狂犬病を、2度と発生させないためにも継続して予防の努力を続ける必要があるのです。