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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
口が痛いみたい 2 (手術)
2010年01月15日 (金) | 編集 |
前回のつづきです

さて、レントゲンの結果から単なる歯周病だけではなく、腫瘍性疾患も視野に入れての手術をおこなうことになりました。

まずは歯周病があるのは間違いないので歯のクリーニングです。

問題の右下あごですが、御覧のように歯の周りに膿状の汚れがたまっています。
歯自体も歯石が付着して汚れています。

術中写真 1


他の部分も全体的に歯周病が見られましたので、歯石のクリーニングや抜歯治療をおこなっていきます。

でクリーニングが終わった右下あごを見てみると・・・

術中写真 2

歯ぐきに大穴があいており、歯ぐきの表面が変色しています。
やはり単なる歯周病ではなさそうです。
この変色した歯ぐきは壊死(血行が途絶えて死滅した組織)した組織ですので、これも取り除いていきます。
すると・・・

術中写真 3

あごの骨までつづく大穴でした。

今回の手術では、この部分はできる限り壊死組織を取り除いた状態で穴をふさぐだけにとどめ、採取した組織を検査に送ることにしました。

結果は扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)。
やはり悪性腫瘍でした。

この扁平上皮癌はネコちゃんの口の中にできる腫瘍としては代表的なものです。
このガンは一見すると口内炎か歯周病のように見えることがあります。

局所浸潤性といって、周辺の組織に広がる力が強いガンです。
今回のネコちゃんも、レントゲン写真からわかるようにすでに右下あごの骨まで侵されています

積極的に治療するならば、このガンに侵された右下あごをすべて切除することが必要となります。

ですが、今回のネコちゃんの場合はそこまでの治療には耐えられそうにありませんでした。

実は、術後に大きく体調を崩してしまったのです・・・つづく・・・