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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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会陰ヘルニア
2009年10月15日 (木) | 編集 |
水曜日は先日お話した会陰ヘルニアの手術でした。

ヘルニア 1 ヘルニア 3

ヘルニア 2


お尻の右側がぽっこり飛び出しています。
本来は外肛門括約筋・肛門挙筋・尾骨筋の三つの筋肉が骨盤をふさいでいるのですが、会陰ヘルニアではこの筋肉が弱体化してしまい、骨盤に隙間ができてしまいます。
この隙間から内部の腸や膀胱が飛び出してきてしまいます。

筋肉が弱体化する理由ははっきりと分かっていませんが、ホルモンが関与している可能性も示唆されています。
未去勢のワンちゃんに多いようですので、去勢手術をおこなうことで予防につながるのではないかと考えられています。

シリコン

こちら先日もお話したシリコンプレート。
このプレートを筋肉の隙間にはめ込んで、周囲の組織と縫い合わせることで穴をふさぎます。

シリコンプレート挿入

この作業、「言うは易し、おこなうは難し」です。
実際には飛び出してきた腸や内臓脂肪で視界は悪いし、縫い合わせようにも筋肉は弱体化してヘロヘロで頼りないですし、重要な神経や血管を巻き込まないように気をつかうしで、なかなか神経の疲れる作業なのであります。

また、無事に手術が終了しても、弱体化した筋肉が切れてしまって再発することもありますし、現在は問題のない左側に新たにヘルニアが発生することもあります。

ヘルニア術前 ヘルニア術後2
左が手術前。右が手術後。

ヘルニア術後
傷がすごく長いのはヘルニアのせいでタプタプになってしまった皮膚を切除して整形したためです。

ひとまずうまくいきました。
再発しないでくれればよいのですが・・・・