町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
気管虚脱
2009年09月07日 (月) | 編集 |
呼吸がおかしいとのことで来院された症例です。

気管虚脱

左がその症例の写真。右が正常なワンちゃんの写真です。

矢印で示したところが気管なのですが、正常なレントゲンに比べるとつぶれて細くなってしまっているのがわかると思います。

「気管虚脱」といわれる状態です。

ポメラニアンやチワワ、ヨークシャーテリアといった小型犬種に多い病気です。

気管というのはリング状の軟骨がたくさん並んだ構造をしており、簡単に言うと掃除機のホースのような構造です。

気管の構造

正確な原因は不明ですが、この軟骨の構造が軟弱なために、筒状の構造を維持することができずに、気管がぺちゃりとつぶれてしまいます。

掃除機のホースの骨組みが弱くて、ゴミを吸おうとしたらホースがぺちゃんこにつぶれてしまう状態と同じです。(掃除機の吸引力にホースの骨組みが負けてしまっている状態)

「気管虚脱」になると、興奮したり、運動したりして息が荒くなった時に「ガーガー」とガチョウの鳴くような音で呼吸をします。

症状のひどい症例では、安静時でも常に「ガーガー」と呼吸して、苦しがるようになります。
息を吸う度に気管がぺちゃんこに潰れるので、ひどい時は呼吸困難をおこして命にかかわることもあります。

早い子では生後半年程度から症状がみられることもあります。
その後、年齢とともにひどくなることが多いですので、小型犬種で興奮したりしたときに呼吸の音がガーガー言うようなら、早めにチェックを入れたほうが良いでしょう。