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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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免疫介在性血小板減少症
2020年05月08日 (金) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





「全身に虫刺されの後がある」





ということで来院されたワンちゃん。




「暖かくなってきたし、ノミやマダニもだいぶ出てきているからな~・・・」




と思いながら診察室に入ると・・・




20200508tah01.jpg





「ほらこんなに赤くなって・・・」




とお腹を見せてもらった瞬間・・・





「あ、これヤバいやつだ・・・」




と即精密検査。





20200508tah02.jpg





なにも知らないと、確かに虫刺され??のように見えるかもしれませんが・・・





これは皮下出血です。




免疫介在性血小板減少症(IMT)を強く疑う所見です。





自己免疫機能の異常によって、血小板細胞が破壊されてしまう病気です。





血小板は、出血をコントロールする役割を担っていますので、その血小板が破壊されてしまうことで、写真の様な異常な皮下出血をおこすのです。





血小板が破壊されることで自然に発生する出血ですので、本人は痛くも痒くもありません。





薬剤、ワクチン、腫瘍、感染症などの疾患が引き金となって起こる場合(二次性血小板減少症)と、基礎疾患などの影響なく発生する原発性血小板減少症があります。





今回の症例は、重度の歯周病(歯周組織での感染症)を患っているので、それが引き金になったのかもしれません。




痛みや痒みなど、わんちゃん本人に明らかな症状がないため、飼主様はそれほど深刻には考えませんが・・・





重症化すると命にかかわる場合もあるため、決して油断はできません。





治療は、免疫抑制剤の投与が基本。




発症に基礎疾患が係わっている場合は、当然その治療も行います。




20200508tah03.jpg




幸い、重症化することなく綺麗に治りました。




町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院