町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 07«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »09
高齢大型犬の馬尾症候群
2017年06月08日 (木) | 編集 |
先日診察させていただいた高齢大型犬。


年とともに後ろ足が弱ってきていたのですが、最近は特にふらつきがひどく、尿漏れなどの症状もあるとのこと。



高齢大型犬で後肢にトラブルが出る場合は、股関節の問題であることが多いのですが・・・


尿漏れを起こしているということが少し引っ掛かります・・・



そこで、骨盤部のレントゲンを撮影して確認です。



20170608tah01.jpg



上段の写真が、今回の症例。下段は正常犬のレントゲンです。


青丸で囲ったところが問題の部分。


7番目の腰椎~仙椎が大きく変形してしまっています。


これだけ背骨が変形してしまうと、当然内部にある脊髄神経に圧迫がかかります。


そのため、後肢のふらつきや尿漏れなどの神経症状が出てしまっていたのです。


「馬尾症候群」という病気で、高齢の大型犬に多い病気です。


第七腰椎~仙椎の周辺の背骨は最も力がかかる関節であり、繰り返し力がかかることで、靭帯や椎間板、背骨に変形が生じます。


それによって、内部の脊髄神経(馬尾:ばび)が圧迫されることで、主に後肢・便・排尿にかかわる神経症状を発症するのです。



重症例では外科治療を行う場合もありますが、高齢になってから患うことの多い病気なので、実際には鎮痛剤の投与などで対症療法的に管理せざるを得ないことも多い疾患です。