町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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猫の歯周病と破歯細胞性吸収病巣
2017年03月13日 (月) | 編集 |
先日行ったネコちゃんの歯科処置の様子です。


まずは左上の臼歯(奥歯)


20170312tah011.jpg



黒っぽく見えるのはすべて歯石。



奥歯がほとんど歯石に覆われてしまっています。



この歯石を取り除いてみると・・・



20170312tah02.jpg



歯石で覆われていた部分は、すでに歯肉・歯槽骨が広範囲に壊死を起こし、歯根がむき出しの状態になってしまっています。



歯垢や歯石で覆われた部分には細菌が増殖し、炎症が起こります。



これが歯周病と呼ばれる状態。



この炎症が治療されることなく継続すると、周辺の歯肉組織や骨組織が壊死し、溶けて無くなってしまうのです。





一方、こちらは左下の臼歯。




20170312tah03.jpg




こちらも歯の付け根の部分が溶けて無くなったように見えますが・・・




こちらは上述の歯周病とは違う疾患で、「破歯細胞性吸収病巣」という猫ちゃん特有の歯科疾患であります。



今までにも何度かとりあげてまいりましたが、「破歯細胞」という本来なら乳歯の脱落に関わる役割を持った細胞が、なんらかの原因により異常をきたし、正常な永久歯を溶かしてしまう疾患です。



原因は明らかになっておらず、進行した歯は抜歯するしか手立てがありません。




ワンちゃん、ネコちゃん共に、3歳以上の80%近くが何らかの歯周病になってしまっているというデータがあります。



高齢になっても、いつまでも美味しくお食事ができるように、ワンちゃんも、猫ちゃんも定期的な歯科検診が大切ですね。