町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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膵炎
2016年12月05日 (月) | 編集 |
「膵炎」という病気があります。


それほど日常的に多く診る病気ではないのですが・・・



重症化した場合は、生存率50%程度という報告もあり、非常に怖い病気の一つであります。



強い吐き気と腹痛が起きる病気なのですが・・・



軽症例から致死的な症例まで幅があり、また重症化した場合は数日で容体が急変するケースもあり、なかなか診断・治療が難しい病気でもあります。



20161205tah01.jpg
炎症を起こし、腫れあがった膵臓



膵炎は、主に超音波検査と血液検査の結果から診断することになります・・・が・・・



超音波検査での膵炎の検出率は70%程度と決して高いものではなく、また血液検査での検出も、確実なものではありません。




したがって、すべての検査結果と、臨床症状から総合的に判断しなければならないのですが・・・



前述のように、膵炎の中には数日で死に至るような劇的な症状を示す症例もあり、まだまだ難しい部分の多い病気であります。



膵炎の原因は不明な点も多く、特定の犬種との関連(特にミニチュアシュナウザー)や、高脂血症との関連、内分泌疾患や肝胆道系疾患との関連などが報告されていますが、詳細な因果関係はいまだにハッキリしていません。




膵臓は食べ物の消化に関わる臓器で、内部には消化酵素を含んでいます。



膵炎ではこれらの消化酵素が活性化されることで、自己消化・炎症がおこります。


軽度の膵炎では、炎症は限局的で自然と回復する場合もありますが、重症化した症例では、炎症が周辺臓器にも広がり、重度の炎症が発生します。



激しい炎症により発生した様々な炎症産物・化学物質が血液中に流入すると、障害は全身の臓器に拡散し、致命的な反応を引き起こすことにつながります。



このように恐ろしい病気ではありますが、病気の原因がハッキリと解っていないため、予防法も確立されていません。


ただ、高脂血症との関連が指摘されていますので、脂肪分の多い食事をさけ、過食をひかえて適正体重に保っておくことは大切だと考えられています。