町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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重度の歯周病 Fちゃん8歳 その1
2016年09月20日 (火) | 編集 |
先日歯科処置を行った症例です。



極めて重度の歯周病で、合計31本の抜歯処置となりました。


20160920tah02.jpg
大量の歯石とヘドロ状の歯垢で覆われています。前歯と犬歯は先端部分に僅かに白く歯が見えていますが、奥歯は完全に覆われて見えません。




20160920tah03.jpg
下顎も同様です。




症例は8歳のミニチュア・ダックス。



歯石の付き具合、歯周病の進行度合いには個体差があります。



その症例の食生活や、物を咬む習慣、歯磨きの習慣、犬種、歯並びなど様々な要因があります。



経験上、ダックスフンドは重度の歯周病になりやすいように思います。



20160920tah04.jpg
下顎の状態。歯の裏側(舌側)も奥まで歯石に完全に覆われてしまっています。




こういった重度の歯石付着を起こした症例では、歯石を取り除いておしまいというわけにはいきません。



歯石で覆われた歯肉の周辺部では、歯肉炎・歯周炎が発生します。


歯肉炎・歯周炎が起きると、歯を支えている歯肉や歯槽骨(アゴの骨)が壊死を起こします。



20160920tah05.jpg
歯石を取り除いた状態。赤い線を引いた部分は、本来歯肉が無ければいけませんが、すでに壊死を起こして消失。
歯肉が無くなった隙間に、大量の汚れが蓄積しています。




残念ながら、ここまで歯周病が進行してしまうと、これらの歯はすべて抜歯しなければなりません。



つづく・・・