町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
耳洗浄
2016年07月28日 (木) | 編集 |
こちらは、ある外耳炎の症例の耳道内の画像です。




20160728tah01.jpg



大量の耳垢で耳の穴が鼓膜まで埋まってしまっています。



正常な耳であれば鼓膜まで奇麗に見えなければなりません。


20150426tah05.jpg
こちらは正常犬の耳道画像。薄く白い膜のようにみえるのが鼓膜。




外耳炎を起こすと、炎症による分泌物の増加や、微生物の代謝物の蓄積によって通常よりも耳垢が多く発生します。



蓄積した耳垢は、さらなる炎症や微生物の増殖を引き起こします。



そのため、外耳炎の治療では投薬だけではなく、耳道内の耳垢洗浄が重要になります。



かといって、こんなに耳垢が詰まった状態で、綿棒などで洗浄しようとすると逆効果。



かえって耳垢を奥に押し込んでしまうことになるのです。



実際に飼い主様が綿棒で掃除しようとして、かえって汚れを押し込んでしまって悪化させてしまうとことが結構あるんですよ。



そのため・・・



これを使います。


20160728tah02.jpg



洗浄液を吸った注射ポンプに、短くカットしたカテーテルを取り付けたもの。



これを鼓膜手前まで差し込んで、注射ポンプで洗浄液を吸ったり出したりして水流で内部を洗浄します。



20160728tah03.jpg




そうすると・・・


洗浄液で押し出されてきた耳垢の塊が・・・


20160728tah04.jpg



こんなに取れました。


20160728tah05.jpg






洗浄した後の耳道を見てみると・・・



20160728tah06.jpg



炎症が酷く、耳道の皮膚が荒れてしまっていますが、耳垢は奇麗に取れました。