町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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心臓病と咳
2016年05月19日 (木) | 編集 |
5月に14歳になったばかりのワンちゃんなのですが・・・


「最近、咳きこむことが増えてきたのが気になる・・・」



ということで診察。



心音を聞くと、軽度の雑音が聴取されます。



早速、胸部レントゲン撮影を行ってみると・・・



20160519tah02a.jpg
拡大した心臓に圧迫されて、気管が背骨にくっついてしまっています。



心拡大が認められます。


さらに、拡大した心臓に圧迫されて、気管が背骨の方に押し上げられてしまっています。



同じワンちゃんの数年前のレントゲンと比べると一目瞭然。



20160519tah01a
同症例 2010年撮影 背骨に対して、気管が緩やかに下り坂になっています。




老齢の小型犬では、「僧帽弁閉鎖不全症」という心臓病を患うことが多く、12歳以上の小型犬の35%以上に発生がみられるとも言われています。



「僧帽弁閉鎖不全症」で心拡大が生じると、拡大した心臓が胸腔内で気管を圧迫します。



その圧迫のせいで咳が出やすくなってしまうのです。



初期の段階では、軽く咳きこむくらいで元気や食欲に変化が出ることはありませんが、進行すると心不全症状から呼吸困難や不整脈で命にかかわる病気です。



高齢の小型犬で咳が気になる場合は、心臓病が関わっていることが少なくありませんので、元気・食欲に問題が無いように見えても、早め早めの受診をお勧めいたします。