町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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肺水腫(僧帽弁閉鎖不全症)
2016年05月06日 (金) | 編集 |
ここのところ、「肺水腫」の症例が続いていました。



「肺水腫」と言うのは、心臓病によって生じる心不全症状の一つで、呼吸障害をもたらします。



ワンちゃんでは、「僧帽弁閉鎖不全症」に伴って生じる事が一般的であります。
僧帽弁閉鎖不全症について詳しくはこちら



「肺水腫」を解りやすく説明すると・・・



「肺のむくみ」であります。



心臓病によって心臓のポンプ機能が低下すると、体中の血液循環が低下します。


たとえば、足の血液循環が低下すると、「足にむくみ」が生じますが、同じようなことが肺でも起きるのです。



「むくみ」の正体は、循環不全によって組織に貯留した体液です。



肺に体液が貯留してしまうと肺でのガス交換が妨げられ、呼吸困難に陥ります。



肺水腫
肺水腫の症例
左)治療前    右)治療後


上のレントゲン写真は、ある心臓病のワンちゃんの治療前と治療後のレントゲン写真です。


肺水腫になると、その部分に空気を取り込むことができなくなるので、レントゲン上では白く曇ったように写ります。
(レントゲン上は空気=ガスは黒く写ります)



治療後のレントゲンでは、肺にしっかりと空気が取り込まれて、黒く写っているのが良く解ります。





軽度の肺水腫であれば飲み薬で治療が可能ですが、重度になると酸素室に入院していただき、集中的な治療が必要になる場合もありますし、場合によっては治療しても助からないことも少なくありません。




重度の肺水腫であれば、明らかな呼吸不全がみられますが、軽度の場合は「少し咳きこむ」「少し息が荒い」といった症状しか出ません。



高齢の小型犬では、僧帽弁閉鎖不全症の罹患率は20~30%近くとも言われています。



高齢犬でこのような症状がみられた際には、なるべく早めに受診していただくことをお勧めいたします。