町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
歯髄壊死
2016年03月10日 (木) | 編集 |
先日、歯科処置を行ったわんちゃん



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歯石が大量に付着して、もとの歯の形がわからないくらいです。



歯槽膿漏を起こし、歯茎周辺~頬まで腫れている状態でしたので、抜歯治療となりました。



歯を抜いてみてビックリ。



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歯槽骨(顎の骨の一部)が壊死して、骨に穴があいてしまっていました。



歯槽膿漏が悪化したため、周辺の骨組織まで壊死してしまったのです。



抜歯した歯を見てみると・・・



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歯の中心部分(歯髄と言います)が壊死して真っ黒になってしまっています。



この歯は、先端部分に割れた跡がありましたので、おそらくそこから感染を起こした物と思われます。



なにか固いものを齧ったんでしょうね。



その感染症が歯の根っこから周辺の顎の骨にまで影響を及ぼしたのでしょう。



今回治療した歯は、第4前臼歯という歯で、このような破折事故が最も多い歯になります。



ワンちゃんの歯の中で最も大きな歯で、肉などを咬みきる際に重要な役割を果たしている歯なので、固いものを齧ったりしたときにも最も負担がかかるのです。




「犬の歯は人間よりも丈夫」というイメージを持っていらっしゃる方も多いようですが・・・



そんなことはありません。



固い歯磨きガムや、おもちゃを齧ると、思っている以上に簡単に割れてしまうものなのです。



ワンちゃんに歯磨きガム等を与える際には、まず飼主様自身が齧っても平気なものかどうかを考えてみてください。



「こんなの齧ったら歯が割れそう」と思うようなものは、ワンちゃんにも与えないでくださいね。