町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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急に元気が無くなって・・・
2015年11月20日 (金) | 編集 |
ワンちゃんの診療で、時々あるのが・・・



「昨日までは普通に元気にしていたのに、今朝からなんだか元気が無くてあまり動かないんです・・・」という症例。



吐き気や下痢は? 食欲はどうですか?と聞いてみると・・・



「吐き気や下痢はありません。御飯は食べているけど、いつもよりもゆっくり食べているような・・・」



さて・・・どんな病気でしょうか?



こんなときは、まず通常の身体検査に加えて、首や腰などの触診を慎重におこないます。



首を上下左右にゆっくりと伸ばしたり、まげたり・・・


首から腰まで背中の筋肉を圧迫していったり・・・



わずかな動物の筋肉の緊張や、表情の変化を観察しながら触診していくと・・・



「あ、ここ痛いのかな?」というポイントが見つかります。



「キャン!」と鳴いてくれる子は解りやすいのですが、ほとんどの子はうんともすんとも言いません。ですが、痛いポイントになるとわずかに表情が曇ったり、筋肉に強張りが出ます。



そこでレントゲンをとって見ます。


写真の症例は、首を左に曲げたときにわずかに抵抗があった症例です。


20151120tah01.jpg
写真右側が動物の左


写真右側の筋肉が、左側に比べると腫れているのが解ります。



20151120tah02.jpg
黄色いラインで首の筋肉を示しています。
画面左側の筋肉に比べて右の筋肉が白く膨らんだように見えます。



白く膨らんだように見える部分は、「炎症」が起きていると考えられます。



ここが痛い為に、動きたがらず、御飯を食べるのもイマイチ勢いがないのですね。



我々人間にも時々ありますね。朝起きたらなんだか首が痛くて曲げられない時。


そんな時には、立ち上がったり歩いたり、振り返ったり・・・そんな日常の行動の度に首が痛くて、動きがぎこちなくなったりしますよね。



どうやらワンちゃんにも同じような事が起きているようです。



こういった症例に鎮痛剤を処方してあげると、あっという間に元気になります。



ひとこと「首が痛い」といってくれれば苦労はないんですが・・・



言葉をしゃべることの無い動物の診療では、色々な可能性を考えながら慎重に触診、観察することが大切であります。