町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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気管虚脱
2015年04月17日 (金) | 編集 |
小型犬に多い疾患の一つに、「気管虚脱」というものがあります。


有名な病気ですので、耳にされたことのある方も多いのではないでしょうか?



名前の通り、気管が虚脱(つぶれる)してしまいます。



気管は、環状に連なった軟骨と、それを取り巻く膜で作られています。



掃除機のホースと同じような構造ですね。



この軟骨が脆弱化し、呼吸の際の圧力の変化に対して、筒状の構造を保つことができなくなり、虚脱(つぶれる)してしまうのです。





20150417tah01.jpg
吸気(息を吸う)のタイミング。気管は正常に見えるが・・・




20150417tah02.jpg
呼気(息を吐く)タイミングでは、ぺちゃんこに潰れてしまっています。
呼吸のどのタイミングで虚脱するかは、脆弱化した軟骨の位置によって変わります。



気管は常につぶれているわけではなく、呼吸による気管内圧の変化によってつぶれたり、もとにもどったりを繰り返します。



虚脱が軽度の場合は無症状であることも多いですが、重度の症例では呼吸困難で命にかかわることもあります。



飼い主様が気が付きやすい症状としては咳ですね。



ちょっと興奮したり、首を圧迫するだけでゲホゲホと咳をする場合は、この疾患が疑われます。




チワワやトイプードル、ポメラニアン、マルチーズと言った小型犬の他に、柴犬等でもよく見かけます。



遺伝的な素因があると考えられているため、上記のような犬種では、首輪ではなく胴輪でお散歩に行くようにして、首に必要以上に負担がかからないようにしたり、体重をしっかりと管理して、脂肪による気管の圧迫が起きないように気をつけることも大切です。