町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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子宮疾患
2015年02月14日 (土) | 編集 |
年に何度かとりあげている疾患ですが・・・



子宮の病気です。



子宮蓄膿症




20150213tah04.jpg
陰部からの膿の排出




発情後1~2カ月の時期におきやすい疾患で、子宮内に感染症を起こし、内部に大量の膿がたまってしまう病気です。



陰部から膿状のオリモノが排出されますが、ワンちゃんによっては自分でなめとってしまうので、飼い主様が膿に気づかないことも少なくありません。



中高齢の未避妊のワンちゃんに多い疾患で、発情期後の子宮は、ホルモンバランス等の影響で感染症を起こしやすくなっており、そのため、発情後の1~2カ月くらいの間に発症することがほとんどです。



膿の排出以外に、元気食欲の低下、感染症の影響から水を良く飲み、おしっこが多く出るといった症状がみられます。



この飲水量の変化や尿量の変化と言うのは、子宮蓄膿症以外にも肝疾患や腎疾患にみられる症状ですので、普段から気をつけていただくと良いと思います。




治療の基本は外科処置です。



20150213tah01.jpg
卵巣につながる卵巣動静脈の結紮。中高齢のワンちゃんでは、動脈周辺に大量の脂肪が蓄積しているため、血管の結紮が困難になります。




膿の溜まった子宮を丸ごと摘出します。(卵巣も同時摘出)




20150213tah02.jpg




膿がたまった子宮はもろく、手術中に破裂し膿が漏れ出す危険があるため、慎重に作業しなければなりません。



体重7kgの小型犬でも、膿がたまって膨らんだ子宮を支えるには両手が必要なほど。




20150213tah03.jpg
ワンちゃんの子宮は、左右に二股に分かれた構造をしています。双角子宮と言います。



早期発見できれば、手術ですっかりなおる病気ですが、治療が遅れると、貯留した膿の影響で、多臓器不全をおこすなど命にかかわることも珍しくない病気です。



避妊手術をしていない女の子では、日頃から発情期の様子や、オリモノの様子に気をつけていただくことが大切です。