町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
食道に影が・・・ 1
2015年01月15日 (木) | 編集 |
昨年末に、大騒ぎだった症例をご紹介いたします。


初めは、「朝から何度か吐いている」と言うことで来院された症例です。



詳しくお話を聞くと、前日に今まで与えたことの無いオヤツジャーキーを与えたとのこと。



2015015tah03.jpg



結構大きな塊のジャーキーです。



体重7キログラム弱の小型犬が丸のみすれば、食道に詰まってもおかしくない大きさです。



すぐにレントゲン撮影をすると・・・



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左側が検査当日の画像。右側は2014年4月に別の検査で撮影していた同じワンちゃんの画像。
食道と胃の境目の部分に3.7cm×3.4cmの影が見えます。2014年4月のレントゲンには写っていません。



食道と胃の境目の部分に、やはり異物を疑う影が・・・



食道閉塞を起こしやすい部分と言うのは、「心臓の真上」か「胃の直前」と相場が決まっています。


どちらも、食道が広がりにくい部分なので、異物が詰まりやすいのです。


今回の場合は、「胃の直前」に、まさしく「ジャーキーとほぼ同じ大きさの影」が写っていますので、これは「丸のみしたジャーキーが詰まってしまった」と考えるのが自然でしょう。




実は、食道内異物と言うのは、腸内の異物に比べて摘出が大変です。


内視鏡ですんなりと摘出できればよいのですが、そうでない場合は、開胸手術が必要になります。



開胸手術では、心臓や大動脈など重要な器官・血管・神経が食道周辺に集中しているうえに、胸骨や肋骨が存在するため、食道にアプローチするのが非常に大変になります。



そのため、当院の設備・人員では対応しきれませんので、すぐに川崎にある日本動物高度医療センターをご紹介することとなりました。


つづく・・・