町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
乳歯抜歯
2014年12月08日 (月) | 編集 |
この写真をご覧ください。




なんだか、歯の生え方がおかしいのであります。




どこがおかしいか、解りますか?




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正解は・・・・



























「乳歯遺残」であります。


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ご覧のように、赤丸をつけたところは、本来抜けていなければならない乳歯であります。






この症例は、今月で1歳になるトイプードルです。



本来、ワンちゃんの乳歯は、生後8カ月頃までにはすべて永久歯に生え変わるとされています。



しかし、トイプードルやチワワなどの小型犬種では、顎が小さいため、歯並びが悪く、生え変わりが上手くいかないことが多々あります。




そのため、乳歯が抜けずに残ってしまい、そこに汚れが溜まりやすくなり、急激に歯周病が進行してしまうのです。



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抜けずに残った乳歯。多量の汚れが蓄積しています。





こういった歯は、やはり抜歯をしてあげるのが一番の解決策です。





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抜けずに残ってしまった乳歯(犬歯)の影響で、永久歯(犬歯)が前方に押し出され、前歯と接触してしまっています。


とはいえ・・・乳歯といえども、犬歯は根っこが深く、抜くのはなかなか大変。




根っこは深いものの、細く弱い為、乱雑に扱うと折れてしまいます。



周辺の歯肉を切開し、歯槽骨の一部をドリルで削り、歯根を露出してから抜歯します。



「歯肉を切開する」・「ドリルで骨を削る」というと、さぞかし痛みを伴うのでは? 



・・・と心配になりますが・・・



実際には、通常の抜歯よりも、歯根や歯周組織に力をかけずに抜くことができるので、切開せずに無理やりに抜こうとするよりも、よっぽど早く、痛みも少なく抜くことができます。




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抜いたところは、歯肉を縫合して終了。




前述のように、小型犬種では乳歯から永久歯の生え変わりが上手くいかずに、乳歯が残ってしまうことが良くあります。



私個人の経験では、チワワやトイプードルなどの超小型犬では、それこそ80~90%の症例で「乳歯遺残」が認められるほど、非常に多いように感じています。




近年では、新たに購入されるほとんどの仔犬が、こういった超小型犬種。




たしかに、小さくて可愛く、飼いやすい犬種ではありますが、こういった問題が生じやすいこともしっかりと事前に知っておいていただきたいものですね。