町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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細菌感染
2014年11月04日 (火) | 編集 |
動物病院で、診療する機会の多い病気の一つに「外耳炎」があります。





外耳炎



外耳、つまり耳介と耳道(耳の穴)に炎症を起こす疾患で、そのほとんどが細菌や真菌の感染によるものです。




耳垢検査
耳垢に発生した細菌や真菌(マラセチア)の顕微鏡写真。



治療には抗生物質の点耳薬や、飲み薬を使用します。



通常の外耳炎であれば、1か月ほどの治療で奇麗に治るのですが・・・



中には、投薬を始めてから改善するどころか、どんどんと悪化していく症例に遭遇することがあります。



そういった症例では、使用している抗生物質に対して「耐性」を持った細菌が増殖していることがあります。
※ 「耐性」・「薬剤耐性」・・・細菌が抗生物質にたいして抵抗力を持ち、お薬が効きにくくなること。



こうなってしまうと、今までのお薬を漫然と続けていても効果はありません。



「薬剤感受性試験」をおこなって、効果的な抗生物質を調べる必要があります。



20141104tah01.jpg
動物医療で一般的に使用される抗生物質がアルファベットの略語で示されています。



「薬剤感受性試験」をおこなうと、病原菌に対して、どのような抗生物質が有効か、ハッキリと知ることができます。



(-)の結果は、薬剤耐性があるということ。つまり、その抗生物質が無効だということです。



上記の写真を見ると、10種類の抗生物質のうち、有効なのはTCとCLDMという2種類の抗生物質のみ。



それ以外は、すべて耐性を持っているということが分かります。




この結果を参考に、有効な抗生剤を選択し、治療を進めるのですが・・・



この結果はあくまで試験管での反応であって、実際の生体に投薬した場合は、様々な条件によって、検査結果通りの反応が出ないことも少なくありません。



したがって、上述のように、有効な抗生物質の種類が少ない症例では、治療に非常に難儀することが多いのです。