町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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子宮蓄膿症 2
2014年10月09日 (木) | 編集 |
さて、先日の続きです。



20141003tah03.jpg



子宮内部に膿がたまってしまう、子宮蓄膿症です。


前回、お話ししたように、中高齢のワンちゃん(♀)は発情期に関連して子宮の病気にかかってしまうことが良くあります。


子宮内部に細菌感染を起こし、膿が貯留する子宮蓄膿症。


子宮内部の病気ですので、見た目にハッキリとした症状が出るわけではありませんが・・・


元気・食欲の低下、水を良く飲み尿が多い(多飲多尿)、膿状のオリモノといった異常が見られることが一般的です。


ただし、オリモノについては、子宮の状態によっては認められないことも多いようです。


治療は、外科的に膿の貯留した子宮を摘出するしかありません。
※内科治療については、再発の危険性が高く、治療に失敗した場合、致命的になるため勧められません。


20141003tah01.jpg



基本的な術式は一般的な「避妊手術」と同じ。卵巣と子宮を摘出するわけですが・・・


ご覧のように、体重10kg弱のワンちゃんのお腹に、パンパンに膿が貯留した子宮が。


乱雑に扱えば、子宮が破れて、大量の膿で腹腔内が汚染される危険があります。


症状の重い症例では、すでに子宮が破れて膿が漏れ出ているようなケースもあります。


20141003tah02.jpg



ほとんどの症例が、手術が成功すれば元通りに回復しますが、診断が遅れた症例では、多臓器不全を起こし、死に至ることも少なくありません。



発情期のホルモンの影響を受けて発症する疾患ですので、避妊手術をしていない中高齢のワンちゃん(♀)で、発情後1~2カ月のタイミングで体調が悪くなった場合は、注意が必要な疾患であります。