町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 08«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »10
膀胱腫瘍の管理
2014年09月11日 (木) | 編集 |
膀胱というのは、比較的腫瘍ができることが多い部分です。



なかでも、膀胱の出口周辺の「膀胱三角」と呼ばれる部位にできることが多いです。



20140911tah01.jpg
膀胱の出口(膀胱三角)に発生した腫瘍



膀胱の腫瘍は、悪性であることが多いとされており、そのほとんどが「移行上皮癌(いこうじょうひがん)」と言われるタイプの癌であるとされています。


移行上皮癌は、腎臓や前立腺などの周辺臓器への浸潤を起こしたり、肺や骨などに転移を起こすことがあります。



膀胱腫瘍特有の症状はなく、血尿や頻尿、排尿困難など、膀胱炎や尿石症などと同じような症状で来院されることがほとんどです。



治療するには、抗がん剤を使用したり、外科手術での摘出を行うのですが・・・


腫瘍ができやすい「膀胱三角」と言う部分は、腎臓から尿管がつながる部分と、膀胱から尿道への出口が集中している部分になるため、手術での完全切除が困難な部位であります。


そのため、膀胱三角に腫瘍が見つかった場合は、抗がん剤での治療がメインになります。


とはいえ、転移や浸潤といった問題もあり、治療の難しい腫瘍です。



また、増大した腫瘍が尿道を塞ぎ、排尿できなくなるという問題も生じます。



上の超音波画像の症例も、増大した腫瘍に尿道が圧迫されて、排尿困難となっていました。



かろうじてポタポタとは出るものの、動物にとって非常にストレスの大きい状況です。



そこで、尿道にカテーテルを設置し、排泄の管理をおこないます。



20140911tah02.jpg



小型犬では、小児用の一番細いカテーテルを使用します。



20140911tah03.jpg



膀胱内に設置したカテーテル。先端が風船状に膨らみ、脱落を防いでくれます。


自宅でのカテーテルの管理や、膀胱炎、感染等の問題はありますが、これでずいぶんと動物は楽に生活をすることができます。