町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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皮膚病の原因も様々です
2014年09月04日 (木) | 編集 |
動物病院の診療では、皮膚疾患の診療が占める割合が2~3割程度と、かなりの割合を占めています。



そのほとんどが、細菌感染や真菌感染などの単純な感染症によるものです。



ただし、原因菌によって治療に使用する薬剤が異なりますので、しっかりと検査をして原因菌を確定することが大切です。



20140828tah06.jpg



上の写真は、ある皮膚疾患のワンちゃんから採取した病原菌です。


ピンク色の大型の菌が、マラセチア菌。



青色で、やや大型の球状の菌が球菌。



青色で、やや小型の棒状の菌が桿菌。


一か所の皮膚炎に、3種類の菌が発生しています。


それぞれに効果的な薬剤は異なりますので、顕微鏡での検査結果をもとに、もっとも適した薬剤を選択します。


こういった検査を十分に行わずに、「皮膚炎だからこのお薬塗っておいてください」と複数種類の抗生剤や消炎剤の混合された軟膏などを処方されるようなケースもあるようですが・・・


上手くお薬が効いてくれればよいですが、そうでなければ治療が後手後手に回ってしまいます。


やはり、原則としてしっかりと皮膚のサンプルを検査したうえで治療を行うべきであります。


当たり前のことですけどね。


他にも、こんなダニが皮膚炎の原因になっていることもあります。


20140901tah01



こういった症例に、抗生物質をいくら使っても皮膚炎は改善することはありません。



皮膚病に限った事ではありませんが、「皮膚が痒いから、とりあえず抗生剤と痒みどめ」「吐いてるから、とりあえず吐き気止め」「下痢をしているから、とりあえず下痢止め」といった短絡的な治療ではいけません。



皮膚が痒い⇒皮膚が痒い原因は○○と■■と△△が考えられる⇒検査で原因の確認⇒検査結果から最も適した治療法を選択


こういった順序でしっかりと治療を進めていくことが大切なのです。



「とりあえず・・・」の治療では、たまたま治療が上手くっているうちは良いですが、治療が上手くいかなかったときに、余計な負担をこうむるのは飼い主様とワンちゃん・ネコちゃん達なのです。



もちろん、すべての病気で、一回の検査で原因がはっきりするわけではありませんし、高額な検査の場合は、まず治療の反応を見ながら必要に応じて検査の実施を判断するという配慮が必要になることもあります。


そういった時には、「ひとまずお薬の反応を見ながら、今後の検査の必要性を考えていきましょう」ということも必要になってくるのであります。