町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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子宮蓄膿症
2014年07月31日 (木) | 編集 |
病気には季節性があるものもございます。



たとえば、子宮蓄膿症。



20140729tah03.jpg
子宮蓄膿症の超音波画像。膀胱のすぐそばに、膿が貯留した子宮が写っています。





名前の通り、子宮内部に膿が溜まってしまう病気です。



子宮蓄膿症は、発情期が終了してから1~2カ月の間に発症することが多い為、梅雨頃~初夏にかけてと、晩秋から初冬にかけて症例数が増える傾向にあります。
(ワンちゃんは春先と秋頃の年に2回発情期が訪れます)



中高齢の女の子のワンちゃんで、発情後しばらくして元気・食欲が無くなってきたり、オリモノが続いたりする場合は子宮蓄膿症の可能性が高いと思われます。


今月も、2件の緊急手術がございました。


20140729tah01.jpg
症例1


治療の基本は外科手術。



膿の溜まった子宮を完全に摘出する必要があります。



子宮蓄膿症の怖いところは、手術が成功したとしても、必ずしも救命できるとは限らないところにあります。



20140729tah02.jpg
症例2


子宮蓄膿症では、子宮内に貯留した膿の毒素が、全身に悪影響を及ぼします。



発症してから、手術までの経過が長い場合、内臓に致命的なダメージが及び、手術で無事に子宮を摘出したとしても、術後に多臓器不全を起こして亡くなってしまうことも珍しくないのです。



子宮蓄膿症の症例では、食欲不振に気がついて飼い主様が病院に連れていらっしゃることがほとんどなのですが・・・



食欲不振に気がついてから数日以内の手術であれば、ほぼ100パーセントの症例が問題なく回復してくれます。
※私個人の経験です。



ですが、食欲不振に陥ってから、1週間以上経過した症例では、術後に多臓器不全を起こし、救命できない症例もでてくるようです。



言葉をしゃべることのできない動物にとって、食欲の有無というのは、病気の兆候を知るための大切なサインです。



日頃から良く注意していただき、食欲が落ちるようであれば、余り長く様子を見るようなことはせず、早め早めに動物病院にご相談いただくことが大切です。