町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 05«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »07
消化管内異物 ~タオル?~
2014年07月21日 (月) | 編集 |
「仕事から帰ったら、ケージ中が吐物だらけになっちゃうくらい吐いていた」



というワンちゃん。



普段から、いろんなものをかじって飲み込んでしまうことがあるそうです。



当然、消化管内異物を一番に考えて、造影検査をおこないます。



20140721tah011.jpg



胃から盲腸までは問題なく流れていった造影剤ですが・・・



盲腸から結腸にかけて、ボコボコと腸が拡張し、蛇行するような異常な所見が・・・
(写真左側です)



やはり、何か異物が閉塞している可能性が高いようです。


ですが、通常は結腸まで通過した異物と言うのは、問題なく排泄されることが一般的。
※腸は小腸・盲腸・大腸(結腸)の3つの部分に分かれるのですが、大腸(結腸)は最も太い部分。



ワンちゃん自身も、吐き気はおさまって元気にしているようです。



焦って手術するよりは、少し様子を見てみよう・・・



と、思っているうちに・・・大量の下痢便と一緒に出てきました。



20140721tah02.jpg



布切れです。



留守番用のケージの敷物のようです。



これが一時的に腸に詰まってしまったために、激しい吐き気を繰り返していたようです。



幸い、無事に便に排泄されましたが、一歩間違えれば腸閉塞を起こして命にかかわるところでした。



初めにも書いた通り、このワンちゃんは普段からいろんなものをかじって飲み込んでしまうことがあります。



共働きのご家庭で、どうしても一人で留守番をする時間が長い為、ストレスがたまって様々なイタズラをしてしまうのです。



ワンちゃんと言うのは、皆様ご存知の通り「群れ社会」を営む動物です。



そのため、個体差はありますが、一人で留守番をする時間が長いと、どうしても問題行動が起きやすくなります。



お一人暮らし、共働きのご家庭などで、「家族の一員としてワンちゃんを・・・」というご家庭は多いと思いますが・・・



仕事で一日中誰もいないお家に、10時間近く、もしくはそれ以上の時間を一人で毎日過ごさせることが、はたしてワンちゃんにとって幸せなことなのか・・・



そういったことも考えながら、ワンちゃんとの生活に向き合っていただければ幸いです。



もちろん、今回のワンちゃんの飼い主様も、そういったことを真剣に考えて、どうすればよいか日々悩んでいらっしゃいます。


獣医師としても、何か良いアドバイスがあれば・・・とは思うのですが・・・



こればっかりは「一緒に過ごす時間を増やす」以外には根本的な解決法がないのです。