町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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犬歯の破折と露髄 2
2014年06月10日 (火) | 編集 |
さて、折れた犬歯に、酷い壊死が生じてしまった猫ちゃんの続きです。



20140609tah03.jpg



折れた犬歯の歯髄(歯の中心部分)が腐り落ち、鼻の穴にまで影響が出てしまっていました。


治療するには、折れた犬歯を取り除き、内部の壊死組織をすべて洗浄しなければなりません。


とはいえ、肉食動物の犬歯は、最も根っこが頑丈な歯です。


ちょっとやそっとでは抜けません。


歯肉を切開し、歯槽骨(歯根を支える骨)をドリルで削らなければいけません。


20140609tah055.jpg


歯根の奥の奥まで壊死が進行し、黒く変色しています。



これは、さぞかし辛い思いをしていたでしょうね。



20140609tah06.jpg


歯を抜くと、こんなに大きな穴があきます。いかに猫ちゃんの犬歯が頑丈かが解りますね。


内部の壊死組織をすべて洗い流します。


20140609tah07.jpg


右側の犬歯も抜きました。こちらも、歯根全域が変色しています。それにしても、左側の犬歯(写真右)の酷いことといったら・・・



20140609tah08.jpg



抜歯した後は、しっかりと歯肉を縫い合わせて穴をふさぎます。


鼻の穴とつながってしまった部分は、壊死組織さえ取り除けば、自然と肉が盛り上がって、再びふさがるはずです。


ですが、一つ心配なことが・・・


これだけ炎症・壊死がひどかった部分ですので、縫い合わせた部分の修復が上手くいくか・・・


実際、手術翌日の傷口の様子は余りよろしくありませんでした。


20140609tah09.jpg


なんとなく血色が悪く、黄色っぽくなっているのがお解りいただけるでしょうか。


もしかしたら、上手くくっつかずに穴があいてしまうかもしれません。


それでも、少しずつ肉が盛り上がって再生してくれれば良いのですが、再生が上手くいかないようなら再手術が必要になります。



今後の経過が非常に気になるところです。