町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 09«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »11
犬歯の破折と露髄 1
2014年06月09日 (月) | 編集 |
先日手術したねこちゃんなのですが・・・



「お口が痛くて御飯が食べられない。余りに口が痛いので、御飯を見ると、食べたいのに怖がってしまうくらいだ」



ということでご来院いただきました。



20140609tah022.jpg



ご覧のように、上あごの犬歯が両側とも折れてしまっています。特に、左側は真っ黒に変色してしまっています。

右側も、一見普通に見えますが、下顎の犬歯と比べると変色してしまっているのが解ると思います。


落下事故か何かでしょうか?

こちらのネコちゃんは、仕事場で面倒をみている野良ネコちゃんだということなので、何があったか詳細は解りません。


折れてしまってから、ずいぶんと時間が経ってしまっているようです。



20140609tah03.jpg



酷い状態です。歯髄(歯の中心部)がすべて腐り落ちてしまい、中に食べカスや毛等が詰まっていました。



しかも、この穴は鼻の穴までつながっていました。


20140609tah04.jpg



ご覧のように、左の鼻の穴から血と膿の混ざった鼻水が出ています。


犬歯の歯根の先端部は、鼻の穴のすぐそばまで延びており、鼻の穴と歯根を隔てる骨は、厚みが1~2mm程度と非常に薄いのです。


そのため、重度の歯周病になると、その薄い骨は簡単に壊死してしまい、鼻の穴まで通じてしまうのです。


これは、さぞかし辛かったでしょうね。御飯を食べたくても、余りの痛さに逃げ出してしまうというのも無理ありません。



治療するには、壊死した犬歯を抜歯し、内部の壊死組織をすべて洗浄してあげなければいけません。



つづく。