町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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下痢便
2014年04月04日 (金) | 編集 |
下痢や嘔吐っていうのは、動物病院で日常的に診療する症状の代表格なわけですが・・・



20140404tah01.jpg


こんなふうに、ネバッとドロッとした粘液便が出たりします。



少し、血液も含んでいますね。



こんな糞便を、染色処理し、顕微鏡で検査すると・・・



20140404tah02.jpg
1000倍


こんな感じで、細菌を観察することができます。



もともと、消化管の中には、多数の常在菌が生息していますので、便の中に細菌がいること自体は当たり前なわけですが・・・


この中でもご注目いただきたいのが、白い楕円形の空洞が見える細菌であります。



左右に合計2個見えますね。



この空洞のように見える部分を、「芽胞」と呼び、芽胞を形成する細菌を、「芽胞菌(がほうきん)」と呼びます。



この「芽胞菌」が、「芽胞」を形成する際に産生する「毒素」によって、下痢や嘔吐などの消化器症状が発生します。




この細菌自体は、正常なわんちゃん・ねこちゃんの消化管内にも存在しているもので、この菌がいるから必ず下痢になるわけはありませんが・・・



ストレスや、急な食べ物の変化、生ごみあさり等々・・・消化管内の環境が崩れるようなことがきっかけで、「芽胞」や「毒素」が産生されて、下痢の症状を発症することが多いようです。



通常は、それほど深刻な病状になることはなく、1週間~2週間程度の投薬ですっかりと良くなることがほとんどですが、中には、生涯にわたって一定の治療が必要になるようなケースもあるようです。



当然、他のわんちゃん、ねこちゃんにも感染してしまうことがあるので、糞便の後始末や、他のわんちゃん、ねこちゃんとの接触には注意が必要です。