町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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小型犬の膝蓋骨脱臼
2014年03月25日 (火) | 編集 |
ようやく春らしい天気になってきましたね 



気温の上昇と共に、ノミやマダニの活動も活発化しています 



先日も、初めて病院にいらっしゃった仔犬ちゃんからマダニが検出されました。


2月末から大雪や、冬並みの低気温が続いていたので、どうも実感がわきませんが来週末には桜も咲き始める頃なんですよね 


時がたつのは早いものです。ノミ、マダニの予防、しっかりとやっておきましょうね 



さて、本題に入ります。


今までも、何度かご紹介してきていますが、小型犬の膝関節の問題。


ここのところ、1歳前後の小型犬の「膝蓋骨脱臼」の症例が続いていました。


こちらは、ソファから飛び降りた後に、急に後ろ足を痛がるようになったというワンちゃんのレントゲン写真。



20140325tah01.jpg


「R」と表示されている方が、痛がっているという右足です。


一目見て、左足(L)に比べ、ガニマタ気味になっているのがお解りいただけると思います。


さらに、良く見ていただくと・・・



20140325tah02.jpg


膝蓋骨(膝の皿)が、内側に脱臼している様子が解ります。



「膝蓋骨脱臼」です。


トイプードルや、チワワ、ヨークシャーテリアなどの小型犬に非常に多くみられます。


小型犬では、生まれつき膝蓋骨の関節が不安定で、「緩い」子が多くみられます。



正常な膝蓋骨は、人間と同様、がっちりと膝の真ん中に固定されていて、左右に動くことはないのですが・・・


小型犬は、この固定が生まれつき緩く、指で押すとグラグラと動いてしまうことが多いのです。


このように、膝関節に緩みがあるワンちゃんが、高いところから飛び降りたり、急激なUターンや、急ブレーキを伴うような激しい運動を続けていると・・・



不安定な膝関節に強い衝撃が加わった際に、簡単に脱臼してしまうのです。



しかも、日常的に膝に負担がかかるような動きを繰り返しているワンちゃんでは、脱臼癖がついてしまい、常に膝蓋骨が脱臼した状態になり、後ろ足の骨が変形してしまうこともあるのです。


程度の差はあれど、小型犬の6~7割くらいには、膝関節の脱臼歴が認められるというのが、普段診療していての印象です。



フローリングのような、滑りやすい床で走り回ったり、今回の症例のように、ソファからのジャンプなど、御自宅内でのごく日常的な運動で傷害を受けることがほとんどです。



ワンちゃんが活動する部屋にはカーペットを引いたり、ソファには乗らないように躾けるなど、小型犬の飼い主様には、よくご注意いただきたいと思います。