町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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歯石クリーニングと歯周病
2014年02月06日 (木) | 編集 |
先月行った、歯石クリーニングの様子です。



20140206tah012.jpg


まだ3歳のトイプードルの男の子です。


全体に軽度~中程度の歯石付着が認められます。


歯肉の様子は、見たところそれほど炎症も起きてません。



一見すると、歯石のクリーニングだけで済むように見えますが・・・





こちらの写真は、左上の一番奥の歯。

20140206tah02.jpg


目盛のついた器具が一緒に写っていますが、こちらは「歯周プローブ」といって、歯周ポケットの深さ(=歯周病の進行度)を調べる器具であります。



こいつで、この奥歯の歯周ポケットを計測すると・・・




20140206tah03.jpg



ズボッと奥まで入ってしまいました。



正常なワンちゃんの歯周ポケットの深さは1~2mm。



このワンちゃんでは、歯周ポケットが9mmまで達していました。



歯石の具合はそれほどでもなかったのに、この部分だけ極端に歯周病が進行していました。



おそらく普段の食生活や、食べ方の癖などが影響するのでしょうが、このように局所的に歯周病が進行していることが時々あります。



残念ながら、この歯は抜歯治療となりました。



クリーニング・治療後はこんなにピカピカです。



20140206tah04.jpg




人間と違い、自分で歯を磨くことができないワンちゃん・猫ちゃんでは、歯周病の進行は思いの他早く、今回のように、わずか3歳のワンちゃんでも、抜歯治療が必要になることも珍しくありません。



歯周病を予防するには、まず御自宅での歯磨きが重要なのは言うまでもありません。



それに加えて、定期的に動物病院で検診を受けていただき、適切なタイミングで、麻酔下の歯石クリーニングを受けていただくことが大切です。




トリミングショップや動物病院でも麻酔をかけない状態でカリカリと歯石を取ってくれるところもあるようですが、そういった処置では歯周病を予防することはできません。


今回の症例を見ていただいて解るように、一番奥の歯や、歯の裏側までしっかりとクリーニングするには全身麻酔が不可欠です。



当院でも、応急的な処置や、歯石クリーニング後の歯周病管理の目的で、麻酔なしで簡単な歯石除去をおこなうこともございますが、それはあくまでその場しのぎの処置だとご理解ください。


しっかりとした歯周病ケアには、全身麻酔下での歯石クリーニングは欠かせません。