町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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有機チオ硫酸化合物
2014年01月18日 (土) | 編集 |
有機チオ硫酸化合物




と言われても、「なんのこっちゃ?」という感じだと思いますが・・・





tamanegi.jpg





タマネギに含まれる成分の一つで、ヒトに対しては血栓症予防効果、抗ガン作用、免疫力アップ効果など、有益な機能を持った物質であります。




このように、人間の健康維持に貢献する「有機チオ硫酸化合物」ですが、ワンちゃん・猫ちゃんにとっては「毒物」になってしまいます。




ご存知の方も多いと思いますが、ワンちゃん・猫ちゃんはネギ類(タマネギ、ニンニク、ネギ、ニラなど)で「タマネギ中毒」をおこします。




その、タマネギ中毒の原因物質が、「有機チオ硫酸化合物」だといわれているのです。



有機チオ硫酸化合物は、ワンちゃん・猫ちゃんの血液細胞に酸化障害を起こします。




酸化障害を受けた血液細胞は、体内で破壊されていくため、動物は貧血に陥ってしまうのです。




貧血が急激かつ重度に生じた場合は、命に危険を及ぼすこともあるくらい、怖い中毒なのであります。





有機チオ硫酸化合物は耐熱性の物質であるため、加熱調理したものでも中毒を起こします。




タマネギそのものを与えなくても、たとえば「スキ焼の煮汁」なんかにネギのエキスが含まれていれば、それを飲んだワンちゃんが中毒を起こしてしまうこともあるのです。




有機チオ硫酸化合物に対する感受性(つまり、中毒の起こしやすさ)は個体差があることが解っています。



「お隣のケンちゃんはタマネギ入りのハンバーグを一個食べてもケロッとしていたのに、うちのタロちゃんは、ハンバーグ一かけらで酷い中毒を起こしてしまった」



なんてことが起こるわけです。




犬種によっても差があるようで、柴犬など日本犬は、タマネギ中毒を起こしやすい傾向にあるそうです。




たまに、「うちの子、タマネギサラダ食べたけどケロッとしてたわよ~」



なんておっしゃる方がいらっしゃいますが、それは、運が良かっただけで、食べる量、体質によっては重篤な中毒を起こす危険性がある物質です。



重々、ご注意くださいませ。