2013年12月27日 (金) | 編集 |
さて、大きな膀胱結石ができてしまったワンちゃんの続きであります。

前回、お話ししたように、結石の成分によっては、食事療法で結石を溶解することも可能であります。
今回のワンちゃんでは、尿検査の結果から、食事療法で完治する可能性もあると考え、1か月ほど内科治療を続けたのですが・・・
残念ながら、結石が溶解することはありませんでした。
そうなると、当然ながら手術で摘出するしかないわけで・・・

膀胱内にボコッと石の塊が二つあるのが見た目にも解りますね。

メスで、膀胱を切開します。
膀胱切開時に漏れ出た尿で、腹腔内を汚染しないように、膀胱の周囲を生理食塩水を含ませたガーゼで覆っています。

今回のように、大きな尿石は取り出すのが簡単。
こんなふうに、細かな尿石が無数に形成される場合もあるのですが・・・

昨年末に手術を行った別症例の尿石。
こういった症例では、すべての尿石を残さずに摘出するのは、とても大変なのであります。
さて、これが今回摘出した尿石です。

摘出した尿石は、検査所で成分の分析をおこないます。
その結果によって、今後の予防方法も変わってくるのです。
尿石の発症には、そのワンちゃんの体質や、食生活など様々な要因が関わっていますので、どの食事が良いとか悪いとか、一概には言えませんが・・・
ただ、煮干し等の小魚類はマグネシウムを豊富に含んでいるため、マグネシウム系の尿石の原因となることが多いようです。
また、豆腐などを食べているワンちゃんでもマグネシウム系の尿石がみられることが多いように感じます。
にがりに含まれるマグネシウム成分が原因になるのか? それとも、高タンパク食がマグネシウム系の尿石のリスクになるそうなので、大豆タンパクが原因なのかもしれません。
また、カルシウム系の尿石では、シュウ酸(ホウレンソウなどに多く含まれる)や高カルシウム食が原因となります。
いずれにせよ、基本はバランスの良い食生活を送っていただくことになりますので、それぞれの年齢に合わせた適切なドッグフードを与えつつ、あまりあれこれとオヤツ類を与えないようにすることが大切ですね。

前回、お話ししたように、結石の成分によっては、食事療法で結石を溶解することも可能であります。
今回のワンちゃんでは、尿検査の結果から、食事療法で完治する可能性もあると考え、1か月ほど内科治療を続けたのですが・・・
残念ながら、結石が溶解することはありませんでした。
そうなると、当然ながら手術で摘出するしかないわけで・・・

膀胱内にボコッと石の塊が二つあるのが見た目にも解りますね。

メスで、膀胱を切開します。
膀胱切開時に漏れ出た尿で、腹腔内を汚染しないように、膀胱の周囲を生理食塩水を含ませたガーゼで覆っています。

今回のように、大きな尿石は取り出すのが簡単。
こんなふうに、細かな尿石が無数に形成される場合もあるのですが・・・

昨年末に手術を行った別症例の尿石。
こういった症例では、すべての尿石を残さずに摘出するのは、とても大変なのであります。
さて、これが今回摘出した尿石です。

摘出した尿石は、検査所で成分の分析をおこないます。
その結果によって、今後の予防方法も変わってくるのです。
尿石の発症には、そのワンちゃんの体質や、食生活など様々な要因が関わっていますので、どの食事が良いとか悪いとか、一概には言えませんが・・・
ただ、煮干し等の小魚類はマグネシウムを豊富に含んでいるため、マグネシウム系の尿石の原因となることが多いようです。
また、豆腐などを食べているワンちゃんでもマグネシウム系の尿石がみられることが多いように感じます。
にがりに含まれるマグネシウム成分が原因になるのか? それとも、高タンパク食がマグネシウム系の尿石のリスクになるそうなので、大豆タンパクが原因なのかもしれません。
また、カルシウム系の尿石では、シュウ酸(ホウレンソウなどに多く含まれる)や高カルシウム食が原因となります。
いずれにせよ、基本はバランスの良い食生活を送っていただくことになりますので、それぞれの年齢に合わせた適切なドッグフードを与えつつ、あまりあれこれとオヤツ類を与えないようにすることが大切ですね。
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