町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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犬猫の歯科疾患
2013年12月19日 (木) | 編集 |
2013年も、残すところあとわずか。



クリスマスも近づき、院内もすっかりクリスマスの装いに・・・



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さて、本日は、当院が循環器診療と並んで力を入れている、歯科治療についてのお話しです。




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このブログでも頻繁に症例をとりあげさせていただいていますが、ワンちゃん・猫ちゃんでは歯周病がとても多く、「3歳以上の犬や猫は、もはや歯周病である」と言われるほど。



犬や猫の口腔内は、アルカリ性であるため、歯垢が歯石に変化しやすく、そのために歯周病にかかりやすいと考えられています。


歯周病の発症には歯垢・歯石の付着が大きな関わりを持っています。



歯垢は、唾液中の糖タンパクが歯の表面にペリクルという膜が形成し、そこに細菌が付着するところから始まります。



歯垢は単純な食べ物のカスではなく、唾液中のタンパク質や、細菌類、炎症細胞などたくさんの成分が含まれており、これが歯肉を刺激し、炎症を起こすのです。



歯垢は、唾液中のミネラル成分を吸収し、歯石へと変化します。



そのスピードは、犬では歯垢付着から3~5日、猫では約1週間と言われています。



歯石が形成されると、歯の表面がザラザラになり、新たな歯垢が付着しやすくなります。



歯石が新たな歯垢を呼び、それがまた歯石に変わり・・・と悪循環が続くわけです。



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そうして、歯肉周辺の炎症はどんどんとひどくなり、歯肉はおろか、アゴの骨まで壊死してしまい、歯はグラグラの状態になってしまうのです。


ただ、これを逆に考えれば、最低でも歯石が形成される前に、歯垢を除去してあげれば、ひどい歯周病にはならずに済みます。



もちろん、理想は毎日の歯磨きですが、最低でもワンちゃんで2~3日に1度、猫ちゃんで1週間に1度でも歯を磨き、歯垢の付着を減らすことができれば、ずいぶんと歯周病の進行が軽減されるのです。




ところで、歯周病が発生しやすいワンちゃん・猫ちゃんの口腔環境ですが・・・



実は、虫歯の発生は非常に少なく、私も実際に診療で虫歯を見たことはありません。



特に、猫ちゃんでの虫歯の発生は今のところ世界的にも確認されていないそうです。



ワンちゃん・猫ちゃんでは、歯の構造が人間と異なる為、虫歯菌が活動しにくいことと、口腔内の環境がアルカリ性(人では弱酸性)であること、唾液に含まれる酵素の違いなどによって、虫歯になりにくいと考えられているのです。