町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
  • 05«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • »07
平板破折再び
2013年12月02日 (月) | 編集 |
少し前に、「固いものを齧って奥歯がわれてしまったワンちゃん」をご紹介しましたが・・・




今度はもっとひどい割れ方です。



20131202tah01.jpg



ご覧のように、歯が真っ二つ。



このワンちゃんも、飼い主様が良かれと思って、歯磨きのためのオモチャを与えていらっしゃったそうなのですが・・・



ちょっと固すぎたみたいです。



当然、ここまで割れてしまうと抜歯せざるを得ません。



20131202tah02.jpg



割れた破片を取り除いたところ。


歯髄(歯の中心部で神経や血管が存在する部分)が壊死して、黒く変色してしまっています。



20131202tah03.jpg



いつもお話しするように、この部分の歯は根っこが3本にわかれており、がっちりとアゴの骨に固定されています。



抜歯するには歯肉を切開し、歯槽骨(アゴの骨の一部)を削って処置します。



20131202tah04.jpg



最後は、歯肉をしっかりと縫い合わせて終了。



このブログでも度々とりあげていますが、ペットショップ等で歯磨き目的で販売されているオモチャやオヤツ類は、総じて「固すぎる」傾向にあります。



飼い主様からしたら、がっちりとして固い物ほど、良く噛んで、歯が奇麗になりそうな気がするものです。



販売する側も、その飼い主様の心理に合わせて、よりがっちりとした固いもの開発・販売する傾向にあるようです。



ですが、実際にそれが歯の健康に良いのかちゃんと考えてくれてるのでしょうか?




獣医師の間では、もう10年近く(もしくはそれ以上前から)前から、固すぎるオモチャで歯が割れる事故(特に豚耳が多い!)が問題視されており、私も、こうやってブログや診療時のお話しを通じて皆様に情報発信を続けてきたのですが・・・



こうして同じような事故が短期間で続くと、まだまだ飼い主様への情報提供が不足しているんだな~と思い知らされます。



と同時に、ペットフード業界・ペット用品業界でも、こういったトラブルについて、「どのくらい把握していて、真剣に商品開発に反映しようとしているのだろう?」と疑問におもってしまうのです。