町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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カーペットの飾り紐 3
2013年11月08日 (金) | 編集 |
※手術中の画像がございます。苦手な方はご注意くださいませ。




さて、ギュ~ッとアコーディオン状に縮まってしまった消化管内から、紐状異物を取り出すわけですが・・・




2013年11月03日09時35分51秒




片側からスル~ンと引っ張って全部取り除くことができれば話は早いのですが、紐状異物は腸壁に食い込んでしまった状態ですので、無理に引っ張ると腸が裂けてしまう危険があります。




そこで、何箇所かに分けて腸を切開し、無理のない範囲で紐を引っ張りながら取り除いていきます。



まずは盲腸の手前の部分。



紐状異物の先頭部分ですね。



20131103tah03.jpg



20センチほど引っ張ったところで、動かなくなりました。



紐がピーンと張っており、これ以上無理に引っ張ると腸が裂けてしまいます。



とりあえずは、この部分で紐を切断。腸を縫合して、また別の場所でアプローチします。






20131103tah07.jpg





そんなこんなで、胃で一か所、腸で3か所の合計4か所の切開をおこないました。




胃からはこんな塊が・・・




20131103tah04.jpg




合計80センチ~100センチくらいはあるでしょうか?




20131103tah05.jpg





ご覧の通り、紐状・糸状異物が腸閉塞を起こしたケースというのは、何箇所も腸を切開することもあり、手術が大変になります。




こちらのワンちゃんでは、以前からウンチに紐が混ざっていることがあったり、肛門から紐が垂れているので、引っ張ってみたらズルズルと紐が出てきたということが何度かあったそうです。




その時点で、事態の深刻さに気がついていただいていれば、このような大変な手術になることもなかったのですが・・・




普段の診療でも、飼い主様とお話しをしていると、



「普段からタオルをかじって遊んでいて、たまに肛門から糸が出てくることがあるんですよ~(笑)」



なんて笑い話のようにおっしゃる方がいらっしゃるのですが、そのたびに、



「腸に詰まったら笑い事じゃなくなりますよ。気をつけてくださいね。」



とお話しはしているのですが・・・



もし、このブログをご覧いただいている飼い主様の中に、同じような経験をされた方がいらっしゃったら、



ウンチに紐が出てきたのは単なるラッキーだったと思っていただいて、これからは厳重にご注意くださいませ。