町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
カーペットの飾り紐 2
2013年11月07日 (木) | 編集 |
※本日のブログは、手術中の画像がございます。苦手な方はご注意を!









さて、緊急手術となったワンちゃんですが・・・



診療時間が終わってから、すぐに手術に入ります。



開腹し、まずは腸全体の様子を確認いたします。




腸を取り出してみてガックリ・・・




小腸の全域が、アコーディオン状に縮んだ状態になってしまっています。




20131103tah02.jpg




これは良くない徴候です。




紐状・糸状の異物が消化管内に詰まってしまうと、このように腸が折りたたまれてしまうことがあります。




解りやすく図解すると・・・



胃の中が絡まって塊になった紐状異物。



その一部は腸に流れていきます。





2013年11月03日09時36分14秒



ある程度進んだものの、胃のところで大きな塊が詰まってしまうと・・・




2013年11月03日09時35分51秒



何とか異物を送り出そうと、腸が懸命に運動を繰り返すうちに、どんどんとアコーディオン状にたたまれたようになってしまうのです。



このように、アコーディオン状にたたまれた腸では、血行不良が生じ、最悪の場合、「壊死」を起こしてしまうのです。







実際に、この症例も、腸に内出血が生じ、ひどく傷んだ状態になっていました。



20131103tah06.jpg
黄色線で囲った部分の腸が赤黒く変色しています。




手術があと1~2日遅れていれば、この部分は壊死していたかもしれません。




壊死した腸は切除しなければいけませんが、今回は大丈夫そうです。




さて、今度はこいつを取り出さなければならないのですが・・・



これがなかなかに大変な作業になります。




今回の症例では、胃から盲腸まで1m程度の長さにわたって、紐状の異物が連なり、腸がギュッと縮まったような状態になってしまっています。



胃の中にある大きな塊を引っ張って、全体をズル~~~~~~んと引っ張り出せれば簡単なのですが・・・



実際には、この紐は縮まった腸壁に食い込んでしまっているので、無理に引っ張ると腸が裂けてしまう危険があります。



そこでどうするかというと・・・



何箇所かに分けて、少しずつ紐を切断しながら除去していくのです。



つづく・・・