町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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乾性角結膜炎
2013年09月19日 (木) | 編集 |
眼の充血と眼脂を主訴にご来院されたワンちゃんです。



もう、数カ月にわたって眼の異常が続いているようで、別の病院さんで治療を受けたものの、あまり改善がみられないそうです。


20130919tah01.jpg


白眼に充血があるのはすぐに解ると思いますが・・・


拡大した写真を良く見ていただくと、黄色い矢印の部分に、血管があるのが解ると思います。


白眼の部分から、角膜(黒目)のところに血管が侵入しているのです。


角膜の部分は、正常なら血管は存在せず、完全に透明な状態でなければいけません。



また、拡大写真を注意深く見てもらうと、黒目部分の光の反射が、ガサガサ・ザラザラした感じがするのがお解りいただけるでしょうか?



特に、蛍光灯の反射部分をみると、蛍光灯がガタガタと歪んでいるのが解りやすいと思います。



これは、「乾性角結膜炎」という状態。



解りやすく言えば「ドライアイ」。



涙の量が少ない為に、角膜表面が乾燥し、炎症を起こしてしまうのです。



20130919tah02.jpg



涙の量を測定するための試験紙。



この試験紙を目蓋に挟んで、1分間でどこまで涙が伝わるかを調べます。



涙が伝わったところは、青く着色します。



20130919tah03.jpg



正常は1分間で15mm以上になるはずですが・・・



症例のワンちゃんは5~10mmと、完全なドライアイであります。



涙の分泌量が減少する原因は、いくつか考えられますが・・・


ワンちゃんでは免疫異常によって涙腺組織が障害されて発生するパターンが多いようです。



そのため、一度ドライアイになると、涙の分泌が自然に回復することはなく、生涯にわたっての点眼治療が必要になります。



ドライアイになりやすい犬種というのもございまして、シーズー・パグ・キャバリアなどは要注意であります。



たかが「ドライアイ」と思うかもしれませんが、長期間放置してしまうと、角膜の障害が進行し、失明する場合もあるので油断大敵。



治りの悪い結膜炎や、眼脂の症状がみられるワンちゃんでは、「乾性角結膜炎」が潜んでいることが良くありますので、しっかりと涙の量を測定して診断することが大切です。