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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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重度の歯周病治療 (Hちゃん)
2020年06月29日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院






鼻水とくしゃみが酷い・・・





ということで来院されたHちゃん。





原因は重度の歯周病。





20200629tah1.jpg





歯周病が重度になると、歯根周辺の組織が壊死します。




歯根部のすぐ内側には鼻腔があるため、この部分が壊死すると、口の中と鼻の中がつながってしまいます。





20200629tah2.jpg






前歯を抜歯するとぽっかりと穴が・・・この穴は鼻の穴とつながっています。





重度の歯周病で、歯根部周辺の組織が壊死してしまったのです。





この状態を、「口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)」と呼びます。





これが、鼻水とくしゃみの原因です。




歯根部が壊死し、口の中と鼻の穴の中がつながったことで、歯周病組織周辺の汚れや雑菌、場合によっては飲食物が鼻腔内に侵入し、慢性的な鼻炎を引き起こすのです。





犬歯も、奥歯の部分もひどい歯周病です。





20200629tah3.jpg





抜いた後にぽっかりと見えてるのが鼻腔です。





ほとんどの歯を抜歯しなければなりませんでした。





20200629tah4.jpg







歯肉組織の壊死が進行しており、そのままでは縫合できないため、頬の粘膜を利用して縫合します。







20200629tah5.jpg








上手く縫合できましたが、これだけ組織の壊死が酷いと、縫合しても上手く定着せずに傷口が開いてしまうことがあります。






Hちゃんも壊死範囲が広く、術後に傷が開くことが心配だったのですが・・・






20200629tah6.jpg





術後1カ月のチェックで、やはり傷口の一部が開いてしまっていました。




本来は再縫合するのが理想的なのですが・・・




Hちゃんは高齢で、肝臓・腎臓機能の低下もあるので度々の麻酔処置にはリスクが伴います。




今のところ穴が開いているものの、これにともなう症状(飲食物の鼻腔への混入や、鼻水、くしゃみなど)が見られないため、少し経過を見守ることとなりました。






町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院












膀胱結石
2020年06月09日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院






頻尿症状を訴えて来院された猫ちゃん。





尿検査では細菌性の膀胱炎が認められました。




さらにレントゲンを撮影すると・・・




20200609tah01.jpg






膀胱内に複数の結石を確認。





尿石はその成分によって、数種類に分類されます。





猫ちゃんで多いのは、マグネシウム系の結石である「リン酸アンモニウムマグネシウム(ストラバイト)」かカルシウム系の「シュウ酸カルシウム」の結石。





リン酸アンモニウムマグネシウム結石は、食事療法で溶解することができますが、シュウ酸カルシウムは食事療法で溶かすことはできません。





尿検査で結石の成分がある程度推測できる場合もありますが、今回の症例ではそれが困難だったので、まずは1~2か月ほど食事療法を試してみて、結石が溶解するようならいいですし、もし変化が無いようなら外科的摘出をおこなうこととしました。







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