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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
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悪性肺腫瘍
2020年05月19日 (火) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





慢性腎臓病で通院中の猫ちゃん。





数日前から食欲不振とのこと。




身体検査をすると、息苦しそうに努力性呼吸をしているのが気になって飼主様にお伺いすると・・・




昨日くらいから急に息苦しそうにしているとのこと。




すぐにレントゲンで確認すると・・・





20200519tah01.jpg
上段・・・肺腫瘍を疑う症例
下段・・・正常猫





肺が真っ白です。




肺腫瘍を疑う所見です。




さらに超音波で胸腔内を確認すると、胸水も確認されました。






20200519tah02.jpg






この胸水を分析すると、肺腫瘍と思われる細胞集塊が観察されました。







20200519tah03.jpg






残念ながらこの時点で打つ手はほとんどなく・・・




ご自宅での酸素室管理など、緩和療法をご提案いたしました。





人間であれば本格的に具合が悪くなる前に、息苦しくなってきたなど自分自身で症状を訴えて病院へ行くことができますが、ワンちゃん・ネコちゃんでは飼主様が気が付くほどに症状が進行した時には手の尽くしようがないことがほとんどです。




改めて、言葉をしゃべることのできないワンちゃん・猫ちゃんの診療の難しさを感じさせられました・・・






町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院

免疫介在性血小板減少症
2020年05月08日 (金) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院





「全身に虫刺されの後がある」





ということで来院されたワンちゃん。




「暖かくなってきたし、ノミやマダニもだいぶ出てきているからな~・・・」




と思いながら診察室に入ると・・・




20200508tah01.jpg





「ほらこんなに赤くなって・・・」




とお腹を見せてもらった瞬間・・・





「あ、これヤバいやつだ・・・」




と即精密検査。





20200508tah02.jpg





なにも知らないと、確かに虫刺され??のように見えるかもしれませんが・・・





これは皮下出血です。




免疫介在性血小板減少症(IMT)を強く疑う所見です。





自己免疫機能の異常によって、血小板細胞が破壊されてしまう病気です。





血小板は、出血をコントロールする役割を担っていますので、その血小板が破壊されてしまうことで、写真の様な異常な皮下出血をおこすのです。





血小板が破壊されることで自然に発生する出血ですので、本人は痛くも痒くもありません。





薬剤、ワクチン、腫瘍、感染症などの疾患が引き金となって起こる場合(二次性血小板減少症)と、基礎疾患などの影響なく発生する原発性血小板減少症があります。





今回の症例は、重度の歯周病(歯周組織での感染症)を患っているので、それが引き金になったのかもしれません。




痛みや痒みなど、わんちゃん本人に明らかな症状がないため、飼主様はそれほど深刻には考えませんが・・・





重症化すると命にかかわる場合もあるため、決して油断はできません。





治療は、免疫抑制剤の投与が基本。




発症に基礎疾患が係わっている場合は、当然その治療も行います。




20200508tah03.jpg




幸い、重症化することなく綺麗に治りました。




町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院