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町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
ドラマ監修裏話 「僕とシッポと神楽坂」 第5話
2018年11月12日 (月) | 編集 |
町田市 相模原市 動物病院 谷口動物病院



「僕とシッポと神楽坂」 第5話です。



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大地君の出生の秘密が明らかになったり・・・

すずめさんとお母さんとの確執や・・・

田代先生のプロポーズ・・・

トキワさんとコオ先生急接近??

と、今回は病気のお話よりも、各キャラクターについてのエピソード満載の第5話でしたね。


動物医療監修担当としては仕事量の少ないお話でもありました。


緊急での帝王切開や、インコの卵詰まりの処置など、急を要する処置ではありましたが、「坂の上動物病院」の設備、スタッフで問題なく対応できる疾患ばかりでしたので、監修するうえで悩む点はまったくありません。



昔から犬は安産の象徴のように言われていますが、小型犬人気が高まっている近年では、まったくそんなことはありません。



小型犬の出産では、母体に対して胎仔が大きすぎる場合が多く、難産になることが多いのです。





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過去のブログ1



このレントゲンは、過去に当院で実際に帝王切開を行った症例のレントゲンです。

体重3キログラムに満たない超小型犬のお腹に、明らかに大きすぎる胎仔が3頭。

出産の際は、骨盤が広がり、赤ちゃんの頭もある程度変形しますが、それを計算に入れても、この母体の骨盤の幅を赤ちゃんが通れるかどうかはギリギリです。

この時点で、飼い主様には難産の可能性があることをお話しし、その場合にはどう対処するか、どのタイミングで病院にご連絡いただくかなどをご説明しておきます。


難産になると、当然帝王切開が必要になるのですが・・・


一般の動物病院は産科専門・救急専門で診療をしているわけではないので、帝王切開が必要だからと言って、すぐに手術ができるわけではありません。


中規模~大規模の病院で、スタッフの数が十分にいればよいですが、多くの個人病院は獣医師1~2名で診療をしていますので、急に「難産です!!」となっても、即手術に入れるわけではないのです。


予約の患者様や、すでに診療途中の患者様の都合をどうするか?


その間、難産の母体・胎仔はどの程度待ってもらうことができるのか?


そういったことを、判断しながら通常診療と手術の準備を同時進行で進めなければなりません。




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過去のブログ2



帝王切開の手術そのものは、それほど難しいものではありません。


避妊手術を日常的におこなっている獣医師にとっては、子宮へのアプローチは慣れたもんです。


ただ、胎仔は母体よりも麻酔薬の影響を強くうける可能性があるので、麻酔開始から胎仔摘出までは、できる限り速やかに行う必要があります。


でなければ、摘出した胎仔に深く麻酔がかかってしまい、蘇生処置が大変になってしまうのです。



獣医師は胎仔を摘出したら、看護師に胎仔を託します。


胎仔の蘇生処置は看護師の担当です。
(獣医さんが沢山いる病院では違うかもしれませんが)


獣医師は切開した子宮を縫合しながら、看護師の蘇生処置を待ちます。


やがて、手術室に仔犬の小さな鳴き声が、小さく小さく響き始めると、ほっと一息つけるのです。




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