町田市 谷口動物病院 犬猫専門の病院です
長毛猫の消化管内異物
2017年05月15日 (月) | 編集 |
急性の吐き気を主訴にご来院いただいた猫ちゃんの手術中の様子です。



20170515tah01.jpg



超が真っ赤に腫れあがっています。


少し上に写っている薄ピンクの部分が正常な状態です。


消化管内異物による腸閉塞であります。


この部分を切開して、中から取り出したものは・・・



20170515tah02.jpg


なんと・・・毛玉です。



20170515tah03.jpg



長毛の猫ちゃんでは、大きく絡まった毛玉が原因で腸閉塞を起こすことがあります。



「このくらいの毛玉なんてウンチに出てくるんじゃないの??」



と思うかもしれませんが・・・



今回この毛玉が詰まっていたのは小腸です。



動物が口にした食物は、まず胃の中でドロドロの流動状態にまで溶かされます。



ドロドロになった食物は、胃から小腸へ流れていき、そこで様々な栄養素が吸収されます。


小腸で栄養素を吸収された食物の残りカスは大腸へ移動し、そこで固形の糞便になります。


つまり、小腸は固形物を受け入れる役割は持っていないのです。


そのため、ウンチとそう変わらないような大きさの毛玉でも、運悪く詰まってしまうことがあるのです。


たかが毛玉ですが、手術が遅れれば命にかかわる大問題なのであります。